
相談者秋になると、洗顔のあとすぐに顔が突っ張って、夜には粉をふいたみたいになるんです。化粧水をたくさんつけているのに、なかなか楽にならなくて…。
Relashそれはつらいですね。実は乾燥対策は、化粧水の量だけでは決まらないんです。部屋の湿度、お風呂の入り方、洗い方、そして保湿のタイミングなど、毎日の小さな習慣が積み重なっています。順番に見直していきましょう。
結論から言うと、秋冬の乾燥肌対策は「肌から水分を奪う習慣を減らす」ことと「洗ったあとに時間をおかず保湿する」ことの二本立てで考えると整理しやすくなります。高価な美容液を足す前に、室内の湿度、お湯の温度、こする力加減を見直すだけで、肌の感じ方が変わることも少なくありません。
朝の洗面所で、鏡に映った自分の頬を見て、ファンデーションが浮いているのに気づく。夜、お風呂上がりにすねや腕がむずむずして、つい掻いてしまう。秋から冬にかけて、そんな経験をした方は多いのではないでしょうか。毎年のことだと思って、半ばあきらめている方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、秋冬に肌が乾燥しやすい理由、室内の湿度と暖房の考え方、入浴と洗い方のポイント、洗顔と保湿の基本、睡眠などの生活習慣、そして医療機関を受診する目安を、厚生労働省や日本皮膚科学会などの公的な資料を確認しながらお伝えします。サロンの話は最後に少しだけ触れますので、気になるところから読んでみてください。

肌の一番外側にある角層は、水分を抱え込み、外からの刺激を防ぐ働きをしています。この角層の水分が足りなくなったり、水分を守る皮脂や細胞のすき間の脂質が少なくなったりすると、肌は乾燥し、つっぱり、ざらつき、粉ふきといった状態が出やすくなります。
秋冬は、この水分を守る仕組みに負担がかかりやすい季節です。気温が下がると空気中に含まれる水蒸気の量が少なくなり、外の空気は乾燥します。そこへ暖房を入れて室内の空気を温めると、同じ水蒸気の量でも相対湿度はさらに低くなります。肌は周囲の乾いた空気に水分を奪われやすくなる、というわけです。
加えて、寒さで血のめぐりが落ちること、厚着による摩擦、熱いお風呂、年齢による皮脂の減少なども、乾燥を後押しします。つまり、秋冬の乾燥は、ひとつの原因ではなく、環境と生活習慣と体質が重なって起こるものです。「これが原因」と決めつけず、変えられるところから整えていく姿勢が現実的です。
日本皮膚科学会の『皮膚瘙痒症診療ガイドライン2020』にも、ドライスキン(乾燥した皮膚)を伴うかゆみに対して、保湿剤の使用でかゆみの軽減が見込まれると書かれています。裏を返せば、乾燥は、かゆみという不快な症状につながり得る、ということです。見た目だけでなく、肌の快適さのためにも、乾燥ケアは意味があります。

スキンケアを頑張る前に、いちばん手軽で効果が出やすいのが、部屋の環境の見直しです。厚生労働省の「建築物環境衛生管理基準」では、居室の相対湿度は40%以上70%以下とされ、温度は18℃以上28℃以下(令和4年4月1日以降)と定められています。これは主にオフィスなど多くの人が使う建築物のための基準ですが、ご家庭の環境を考えるときの参考にもなります。
湿度計をひとつ置いて、いま自分の部屋が何%なのかを知ることから始めてみてください。40%を下回っているなら、加湿器を使う、洗濯物を室内に干す、お湯を入れたマグカップを置く、といった方法で、少しずつ湿度を上げられます。ただし、湿度が高すぎると結露やカビの原因になるので、上げすぎにも注意が必要です。
加湿器を使う場合は、タンクの水をこまめに替え、取扱説明書にしたがって手入れをしましょう。汚れたまま使うと、衛生面で好ましくありません。暖房の風が直接顔や手足に当たると、肌の水分が奪われやすくなるので、風向きを変える、ひざ掛けで風をさえぎる、といった工夫も効果的です。
ガイドラインでも、かゆみのある方の室内環境として、室内を清潔にし、適温・適湿を保つことが挙げられています。暑すぎる暖房は、かゆみを強めることもあるため、重ね着で調整しながら、設定温度を上げすぎないようにしてみてください。
参考にした資料は、厚生労働省『建築物環境衛生管理基準について』と、日本皮膚科学会『皮膚瘙痒症診療ガイドライン2020』です。
職場や学校、外出先の乾燥も見逃せません。オフィスは長時間エアコンが効いていて、空気が乾きやすい環境になりがちです。自分でお部屋の湿度を変えられない場面では、デスクにミニサイズの保湿クリームやハンドクリーム、リップクリームを置いておき、乾いたと感じたときに少量をなじませるだけでも、肌の感じ方は違ってきます。マスクをする日は、マスクの内側が蒸れる一方で、外すと一気に乾くこともあるので、外したタイミングで軽く保湿するのもおすすめです。

寒い季節のお風呂は、体を温めてほっとする大切な時間です。ただ、肌にとっては、熱すぎるお湯や長風呂が乾燥の原因になることがあります。日本皮膚科学会のガイドラインでは、かゆみのある方の入浴・洗浄について、汗や汚れは速やかに落としつつ強くこすらないこと、石けんやシャンプーは洗浄力の強いものを避けてよくすすぐこと、かゆみを生じるような高い温度の湯を避けること、入浴後にほてりを感じさせる入浴剤を避けること、ナイロンタオルや硬めのタオルの使用を控えることが挙げられています。
具体的には、お湯の温度は「肌がピリピリしない、ぬるめ」を目安にしてみてください。入った瞬間に「熱い」と感じるお湯は、肌には強すぎるかもしれません。体を洗うときは、ナイロンタオルではなく、泡を手に取ってなでるように洗うと、肌への摩擦を減らせます。皮脂の多い部分(首まわり、わきなど)を中心に洗い、すねや腕、背中など乾燥しやすい部分は、石けんを使う回数や量を控えめにする、という考え方もあります。
入浴剤は、香りや温まる感じが心地よいものですが、入浴後にほてりを感じるものはガイドラインでも避けるとされています。肌がピリピリするときは、いったん使うのをお休みして、シンプルなお湯で様子を見てみましょう。
お風呂から上がったあとは、体を拭くときも、タオルでこすらず、押さえるように水分をとります。そして、ここがポイントなのですが、保湿は入浴後すぐに行います。お風呂上がりの肌は水分を含んでいますが、時間がたつと水分が蒸発して、かえって乾きやすくなります。脱衣所にボディ用の保湿剤を置いておくと、習慣にしやすくなります。
相談者お風呂のあとに保湿はしているつもりなんですけど、すぐ乾いちゃう気がして。顔だけじゃなくて体も、こまめにしないとダメですか?
Relash顔も体も、乾いて突っ張ると感じる部分は、保湿の対象になります。量を惜しまないこと、そして手のひらで押さえるようになじませること。この2つがコツです。ゴシゴシすり込まなくても大丈夫ですよ。

乾燥が気になると、保湿アイテムを増やしたくなりますが、まず見直したいのは洗顔です。日本皮膚科学会のにきびに関するQ&Aでは、洗顔は1日2回が目安で、1日に5〜10回も洗う必要はなく、洗顔料をよく泡立てて手でやさしく洗い、こすらず、十分にすすぐこと、洗顔後に乾燥が気になるときは保湿用の化粧品や保湿剤を併用することが説明されています。これはにきびについての説明ですが、洗いすぎや強い摩擦を避ける、という考え方は乾燥肌のケアにも通じます。
メイクをしている日は、まずメイク落としで落としてから洗顔します。オイルタイプのクレンジングを使う場合も、洗顔とすすぎをしっかり行えば、オイルは肌に残らないとされています。肌が乾燥しているときは、ぬるま湯で、手早く洗い上げることを心がけてください。
洗顔のあとは、化粧水で水分を補い、乳液やクリームで水分が逃げないようにフタをする、というのが基本の流れです。化粧水だけでは水分がすぐ蒸発してしまうため、乾燥しやすい季節は、油分を含むクリームまで使うほうが、うるおいが続きやすくなります。つけすぎてベタつく、というときは、量を調整してみてください。
保湿剤の成分については、ガイドラインに、ヘパリン類似物質製剤、尿素含有製剤、ワセリン、親水軟膏といった例が挙げられています。これらは、皮膚の乾燥やかゆみがある場合に医療機関や薬局で選ばれることもあるもので、化粧品とは位置づけが異なります。症状が強いときは、自己判断で選ぶより、皮膚科で相談することをおすすめします。
角質ケアやピーリングについても触れておきます。乾燥が強い季節に、角質を取り除くケアを頻繁にすると、肌への負担が大きくなることがあります。日本皮膚科学会のケミカルピーリングのQ&Aでも、美容目的のピーリングで腫れや炎症などの危害例が多数報告されたことから、安全に行うためのガイドラインが作られていると説明されています。ピーリングを行う場合は、頻度を控えめにし、肌の状態を見ながら進めることが大切です。当サロンの炭酸フリーズピーリングも、ポイントケアとして肌の状態を見ながらご提案しています。
参考にした資料は、日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「ニキビ」Q18と、日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「ケミカルピーリング」です。
保湿の量と塗り方も、意外と差が出るところです。手のひらに適量をとり、顔全体に広げたら、手のひらで包むようにやさしく押さえてなじませます。目元や口元、小鼻のわきなどは、乾燥しやすいのに塗り残しがちな部分です。首や手の甲、唇も、顔と同じように乾燥しやすい場所なので、合わせてケアしてあげてください。ごしごしすり込むより、やさしく置くように重ねるほうが、摩擦の少ないケアになります。
日焼け止めについても、冬だから不要と決めつけず、屋外で過ごす時間が長い日は使うとよいでしょう。環境省『紫外線 環境保健マニュアル2020』では、日焼け止めは戸外に出る前に塗り、毎晩メーク落としなどでやさしく落とすことがすすめられています。乾燥が強いときは、保湿力のあるタイプを選ぶ、洗い流す際にこすりすぎないなど、肌への負担を減らす工夫を加えてください。
肌に直接触れる衣類も、乾燥肌には関係があります。ガイドラインでは、新しい肌着は使用前に水洗いすること、洗剤は十分にすすぎ落とすことが挙げられています。洗剤の残りやメーカーの加工剤が刺激になることがあるためです。素材についての具体的な記載はありませんが、肌触りがチクチクするものは、肌着の上には重ねない、直接触れないようにするだけでも違います。
かゆみがあるときは、つい掻いてしまいますが、掻くと肌が傷つき、さらにかゆみが強くなる悪循環になりやすいものです。ガイドラインでは、爪を短く切り、できるだけ掻かないことがすすめられています。かゆみが強いときは、冷たいタオルで軽く冷やす、保湿剤をなじませるなど、掻く以外の方法を持っておくと、気持ちが楽になります。
相談者外側のケアは分かってきました。内側からできることって、結局あるんでしょうか?サプリとか飲んだほうがいいのかなって…。
Relash特定のものを食べれば解決、という公的な根拠は、今回確認した資料には見当たりませんでした。まずは睡眠とバランスのよい食事、そして水分です。サプリを始めるときは、持病や服薬の有無を確認して、医師や薬剤師に相談してくださいね。
肌の乾燥は外側のケアが中心ですが、睡眠や食事などの生活習慣も、肌のコンディションを支える土台です。厚生労働省の『健康づくりのための睡眠ガイド2023』では、成人の睡眠時間について、個人差はあるが6時間以上を目安にして必要な睡眠時間を確保することが推奨されています。また、睡眠で休養がとれている感覚(睡眠休養感)を高めるために、食生活や運動などの生活習慣、寝室の環境を見直すことも挙げられています。
休日に長く寝る「寝だめ」では睡眠不足は解消できないとされていて、平日に十分な睡眠を確保することが勧められています。夜更かししがちな方は、まず就寝時間を15分早めるといった、小さな調整から試してみてください。寝室の湿度が下がりやすい季節は、加湿やマスクの着用、枕元に濡らしたタオルを置くなど、無理のない方法で整えましょう。
食事は、特定の食べ物を食べれば乾燥が解消するというものではなく、主食、主菜、副菜をそろえたバランスのよい食事が基本です。水分は、のどが渇く前に少しずつとる習慣をつけると、体の調子を保ちやすくなります。冷えやすい方は、温かい飲み物を選ぶのも手です。
参考にした資料は、厚生労働省『健康づくりのための睡眠ガイド2023』です。
乾燥のセルフケアで様子を見てよいケースもありますが、次のような場合は、早めに皮膚科などの医療機関に相談してください。かゆみが強くて眠れない、赤みやぶつぶつ、湿疹のような変化が出てきた、ひび割れて出血している、ジュクジュクしてきた、顔や体の広い範囲に症状が広がっている、保湿を続けても2週間ほど落ち着かない、いつも使っている化粧品が急にしみるようになった、といったケースです。
全身のかゆみが長く続く場合や、乾燥の目立たない部分もかゆい場合は、乾燥以外の要因が関わっていることもあります。自己判断で長く我慢せず、受診して原因を調べてもらうことが安心につながります。市販の塗り薬を使っても改善しないときや、ステロイドなどの薬を使うときは、医師や薬剤師の説明を受けてから使ってください。
化粧水は水分を補うものですが、そのままだと水分が蒸発しやすく、乳液やクリームで油分のフタをしないと、うるおいが保ちにくい場合があります。洗顔でこすりすぎている、熱いお湯で洗っている、室内の湿度が低いといった要因も考えられます。それでも改善しないときは、肌の状態によって原因が異なるため、皮膚科にご相談ください。
洗濯物を室内に干す、濡らしたタオルを部屋に掛ける、お湯を入れたマグカップを置くといった方法で、ある程度湿度を補えます。まず湿度計で現状を確認し、40%を目安に、結露やカビが出ない範囲で調整してみてください。
何分以内という公的な基準は、今回確認した資料には見当たりませんでした。ただ、お風呂上がりは時間がたつほど水分が蒸発しやすいため、体を拭いたらできるだけ早く保湿する習慣が、続けやすく無理がありません。
乾燥が強いときや、肌が敏感に傾いているときは、角質ケアを控えるほうが安心な場合が多いです。かゆみや赤み、ひび割れがあるときは、まず皮膚科で相談してください。サロンなどで受ける場合も、肌の状態を伝えて、頻度や強さを相談しましょう。
年齢とともに皮脂が減るなどして、乾燥しやすくなる傾向は一般的にあります。ただ、環境や生活習慣の見直しで、肌の感じ方が変わることもあります。個人差が大きいため、気になる症状が強いときは、専門家に相談してください。


秋冬の乾燥肌対策は、室内の湿度を整える、ぬるめのお湯でこすらず入浴する、洗顔はやさしく、洗ったらすぐ保湿する、睡眠や食事を整える、という小さな習慣の積み重ねです。足しすぎたり、こすりすぎたりしないことが大切で、かゆみが強い、湿疹やひび割れがある、長引くといったときは、皮膚科などの医療機関に相談してください。
石巻市大街道東の美容サロンRelash Garden Loungeは、「肌に向き合う時間を、心ほどけるひとときに。」をコンセプトにしています。ポイントケアの炭酸フリーズピーリング、ピンク色の光を浴びるコラーゲンマシンのリラックスタイム、日々のお手入れを整理するホームケア相談をご用意しています。肌の状態を見ながらご提案しますので、まずはメニュー・料金のページやサロンについてをご覧ください。効果の感じ方には個人差があります。
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