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食事と肌の関係とは?肌を支える栄養バランスの基本を解説

相談者

肌のために、何を食べたらいいのか分からなくて…。「これを食べるときれいになる」みたいな情報がたくさんあって、結局どれを信じたらいいのか迷っています。

Relash

その迷い、とてもよく分かります。実は、特定の食品だけで肌が決まるわけではないんです。今回は、国が示している食事の基準をもとに、肌を支える毎日の食事の考え方をお伝えしますね。むずかしい計算は出てきませんので、安心してください。

結論から言うと、肌を支える食事の基本は、特別な食品を探すことではなく、主食・主菜・副菜をそろえて、毎日のバランスをととのえることです。「これを食べれば肌がこうなる」と言い切れる食品はなく、国の基準でも「習慣的な食事全体」で考える形が取られています。

ドラッグストアのサプリメント売り場の前で立ち止まったり、SNSで「美肌のためにこれを食べよう」という投稿を見て、つい冷蔵庫の中身を見直したり。肌の悩みがあると、食べるものにも期待をかけたくなりますよね。その一方で、仕事が忙しくて朝はコーヒーだけ、夜は遅い時間にコンビニで済ませる日もある、という方も少なくないはずです。

この記事では、農林水産省の『食事バランスガイド』や、厚生労働省の『日本人の食事摂取基準(2025年版)』といった公的な資料を確認しながら、肌と食事の関係の考え方、毎日の食事の組み立て方、無理な食事制限のリスク、飲み物やおやつとの付き合い方、気になる症状があるときの対応までを、初めての方にも分かりやすくまとめました。

食事は肌にどう関わる?「これを食べれば」と言い切れない理由

目を閉じて頬にやさしく触れられる女性の顔のアップ。肌をいたわる時間のイメージ

私たちの肌も、からだの一部です。からだ全体が必要とする栄養素を日々の食事から取り込んでいる以上、食事と肌が無関係とは考えにくいでしょう。たとえば、極端に食事を抜いたり、偏った食事が長く続いたりすると、からだ全体のコンディションが乱れやすくなり、その影響が肌の調子に表れたと感じる方もいます。

ただし、「この食品を食べれば肌がこうなる」「このサプリを飲めばシミが薄くなる」といった関係を、公的な資料が明確に示しているわけではありません。栄養素の基準を示す『日本人の食事摂取基準』も、目的はあくまで健康の保持・増進や生活習慣病の予防、生活機能の維持であり、肌の見た目を整えるための基準ではありません。

そのため、この記事でも「肌がきれいになる食べ物」といった言い方はしません。代わりに、「からだ全体の栄養バランスをととのえることが、肌の土台を支える」という、ゆるやかな考え方を軸にしていきます。肌の状態は、食事のほかにも、睡眠、ストレス、紫外線、乾燥、スキンケアの方法など、たくさんの要素が重なって決まるため、食事だけに期待を集中させすぎないことも大切です。

国の基準で見る「バランスの良い食事」とは

「バランスの良い食事」と聞いても、具体的にどういう状態を指すのか、イメージしにくいですよね。そこで役立つのが、農林水産省『食事バランスガイド』です。このガイドは、毎日の食事を「主食」「副菜」「主菜」「牛乳・乳製品」「果物」の5つの料理グループに分けて、コマの形で表したものです。

コマのイメージには、意味があります。上にあるグループほどしっかり食べる必要があり、どれかのグループが欠けたり、特定のグループに偏ったりすると、コマが傾いて倒れてしまう、という考え方です。コマの軸には「水・お茶」が描かれていて、からだに欠かせないものとして位置づけられています。コマを回すヒモにあたるのが、菓子・嗜好飲料で、「楽しく適度に」と示されています。

区分主な料理1日の目安(2,200±200kcalの場合)
主食ごはん・パン・めん類5〜7つ(1つは穀類由来の炭水化物約40g)
副菜野菜・きのこ・いも・海藻など5〜6つ(1つは主材料約70g)
主菜肉・魚・卵・大豆料理3〜5つ(1つはたんぱく質約6g)
牛乳・乳製品牛乳・ヨーグルト・チーズなど2つ(1つはカルシウム約100mg)
果物りんご・みかんなど2つ(1つは果物約100g)

この表の数字は、エネルギー量が2,200±200kcalの場合の目安です。年齢や体格、身体活動量によって必要な量は変わるため、「全部この数字どおりに食べなければ」と考える必要はありません。「主食・副菜・主菜がそろっているか」「牛乳・乳製品や果物も、ときどき顔を出しているか」を、ざっくり振り返る物差しとして使ってみてください。

料理の数え方も、独特です。このガイドでは、料理を「つ」という単位で数え、たとえばカレーライスのように複数のグループにまたがる料理は、主食・副菜・主菜それぞれを数えます。ごはん小盛り1杯は、おにぎり1個分にあたるとされています。数字に慣れないうちは、お皿の上に「主食」「主菜」「副菜」が並んでいるかを見るだけでも十分です。

主食・主菜・副菜をそろえる、毎日の組み立て方

穏やかに目を閉じてリラックスする女性。食事とあわせて心身を休めるイメージ

毎日の食事づくりで一番大切なのは、完璧を目指さないことです。基本は、「ごはんなどの主食」「肉・魚・卵・大豆などの主菜」「野菜・きのこ・海藻などの副菜」をひとそろいにすること。この3つを意識するだけで、食事のバランスは大きく崩れにくくなります。

たとえば、朝食なら「ごはんとお味噌汁(具だくさん)、卵焼き」、昼食なら「サンドイッチにサラダとスープを足す」、夕食なら「焼き魚、野菜の煮物、ごはん」といった具合です。1食の中で全部そろわなくても、1日のうちでそろえばよいと考えると、気持ちがラクになります。

忙しい日の味方は、コンビニやスーパーの総菜です。おにぎりだけで済ませそうな日は、サラダや野菜スープ、ゆで卵、納豆、ヨーグルトなどを一品足してみましょう。冷凍の野菜や、カットされたきのこ、パックのサラダ豆などは、調理の手間が少なくて、副菜を増やしたいときに活躍します。

外食のときは、定食を選ぶと、主食・主菜・副菜がそろいやすくなります。丼ものやめん類だけの日が続くときは、小鉢や野菜のサイドメニューを付けてみましょう。ひとり暮らしで自炊が難しい方は、「週のうち数日だけ意識する」くらいの気持ちで、少しずつ慣れていけば大丈夫です。

朝食については、睡眠の記事でも触れましたが、朝食抜きを含む食習慣の乱れが、睡眠休養感を下げる要因の一つとして公的な資料で挙げられています。「朝は時間がない」という方は、バナナやヨーグルト、おにぎり1個からで構いません。食事のリズムを整えることが、毎日のコンディションを支える土台になります。

相談者

なるほど…。毎日ぴったり数字どおりにそろえなくてもいいんですね。ちょっと安心しました。

Relash

そうなんです。ガイドの数字は「この範囲を目安にしてみましょう」というものですから、今日は野菜が少なかったなと思ったら、明日の食事で足していく、くらいの気持ちで十分ですよ。続けられる形を見つけることが、いちばんの近道です。

たんぱく質・脂質・ビタミン…食事摂取基準の考え方

厚生労働省『日本人の食事摂取基準(2025年版)』は、健康増進法第16条の2にもとづいて、厚生労働大臣が定める、「国民の健康の保持・増進を図るうえで摂取することが望ましいエネルギーおよび栄養素の量の基準」です。5年ごとに改定されていて、最新版は2025年版です。目的は、栄養素の摂取不足を防ぐだけでなく、とりすぎによる健康障害を防ぎ、生活習慣病を予防することにもあります。

この基準で注意したいのは、「習慣的な摂取量」の基準だということです。1日や1食の食事を評価するためのものではなく、ふだんの食事の積み重ねとして考えるもの、と説明されています。つまり、昨日のランチが偏っていたからといって、必要以上に落ち込む必要はありません。長い目で見て、バランスをととのえていく姿勢が大切です。

栄養素の指標には、摂取不足を避けるための「推定平均必要量」「推奨量」、科学的根拠が十分でない場合の「目安量」、生活習慣病の予防のために目標とする「目標量」、とりすぎを避けるための「耐容上限量」の5つがあります。たとえば、たんぱく質の推奨量は、18〜49歳の女性で1日50gとされています。ただ、これは健康な方を対象にした平均的な数値で、実際に必要な量は個人差があります。

サプリメントについても、一言お伝えします。基準には「耐容上限量」という考え方があるように、栄養素は「たくさんとればとるほどよい」というものではありません。食事で足りているのに、サプリメントを重ねて摂取すると、とりすぎになる場合もあります。使うときは、商品の目安量を守り、持病や服薬中の方、妊娠中・授乳中の方は、医師や薬剤師に相談してから使うようにしてください。

個別の栄養状態が気になるときは、管理栄養士などの専門家に相談するのも一案です。基準そのものも、個別の対応は専門家に相談することが勧められています。健康診断で数値を指摘された方や、持病のある方は、自己判断で食事を大きく変えず、主治医の指示に従ってください。

無理な食事制限や偏りが続くとき

頭皮をやさしくほぐされて目を閉じる女性。無理をせず自分をいたわる時間のイメージ

肌のためにと思って、油ものや炭水化物をいっさい避けたり、野菜だけで食事を済ませたりしていませんか。こうした極端な食事制限は、栄養のバランスが偏りやすく、からだ全体のコンディションを崩す原因にもなりかねません。体重を気にしているときほど、食事の量を急に減らしてしまいがちですが、そのぶんストレスもたまりやすくなります。

『日本人の食事摂取基準(2025年版)』では、エネルギーの指標として、体重管理の観点から「目標とするBMIの範囲」が示されています。たとえば、18〜49歳では18.5〜24.9、50〜64歳では20.0〜24.9とされています。もちろん、この数値はあくまで一つの目安で、からだの状態には個人差があります。気になる場合は、医師や管理栄養士に相談してください。

脂質についても、「とにかく避ける」より、とりすぎない・偏らないという考え方が基本です。食事摂取基準では、脂質の目標量が、1歳以上で総エネルギーの20〜30%とされています。つまり、必要な脂質まで減らしてしまわないことも、バランスの一部だと分かります。

もし、食べることに強い不安やこだわりがあって、日常生活に支障が出ている、極端なやせや体調不良が続いている、という場合は、肌の悩みの前に、からだとこころの健康を最優先にしてください。かかりつけ医や、お住まいの地域の保健所、精神保健福祉センターなどに相談できます。

水分・間食・飲み物との付き合い方

緑の植物に囲まれた明るい空間でリラックスする女性。水分補給や休憩のイメージ

食事バランスガイドでは、水・お茶がコマの軸として描かれています。食事のときだけでなく、日中にこまめに水分をとることも、からだのリズムを保つ大切な習慣です。コーヒー、紅茶、緑茶、麦茶などを日常的に楽しんでいる方は、カフェインのとりすぎや、夕方以降の摂取に気をつけてみましょう。睡眠のための公的な資料でも、夕方以降のカフェイン摂取を控えることが勧められています。

甘い飲み物やおやつは、ガイドでは「楽しく適度に」と示されています。禁止するのではなく、量や回数を自分でコントロールするという考え方です。仕事の合間のチョコレートや、お気に入りのカフェのドリンクが、気持ちの切り替えになっている方も多いですよね。そのひとときを大事にしつつ、毎日の習慣にならないよう、「今日は半分にする」「週末だけにする」といった自分ルールを決めてみてください。

お酒については、飲みすぎると睡眠の質に影響しやすいとされています。成人向けの睡眠の資料では、夕方以降の飲酒を控えることや、寝酒はかえって眠りを悪化させることが説明されています。肌の調子を整えたい日の夜は、お酒の量をいつもより少し減らしてみる、ノンアルコールの飲み物に替えてみる、という選択もあります。

また、甘いものや脂っこいものを食べた翌日に肌荒れしたと感じる方もいますが、食べ物と肌荒れの関係は個人差が大きく、一つの食品が原因だと決めつけるのは難しいものです。食べたものと肌の様子を数日間メモして、自分のパターンを探ってみると、気づきがあるかもしれません。それでも不安なときは、皮膚科で相談してください。

気になる肌の変化があるときは、まず医療機関へ

食事を整えても、強い赤みやかゆみが続く、ぶつぶつが広がる、特定の食べ物を食べたあとに顔や体がかゆくなる、といった症状があるときは、食事の問題として自己判断をせず、皮膚科などの医療機関に相談しましょう。食物アレルギーの可能性が心配な場合も、自分で食品を制限する前に、医師の診断を受けるのが安心です。

急にシミが増えた、色や形が変わるほくろがある、左右対称に広がるシミが気になる、という場合も、食事やスキンケアの工夫だけで様子を見ずに、早めに皮膚科を受診してください。美容サロンは医療機関ではなく、皮膚の病気の診断や治療を行うことはできません。肝斑など、専門的な判断が必要なケースもあります。

相談者

食事のことは分かってきたんですが、お手入れや休息は、どう取り入れたらいいですか?

Relash

食事とあわせて、睡眠や休息、ストレスのケアも肌のコンディションを支える大切な習慣です。「ごほうびの時間」を週に一度でも持てると、気持ちにも余裕が生まれますよ。頑張りすぎず、自分に合うペースで続けてみてくださいね。

よくある質問

コラーゲンやビタミンCのサプリメントをとれば、肌にいいですか?

サプリメントの働きや必要性は、人によって異なります。基準にも、とりすぎを避けるための耐容上限量という考え方があるように、「多ければ多いほどよい」というものではありません。まずは食事で主食・主菜・副菜をそろえることを優先し、使う場合は目安量を守ってください。持病や服薬のある方は、医師や薬剤師にもご相談ください。

野菜が苦手で、あまり食べられません。どうしたらいいですか?

野菜スープ、お味噌汁、カレーやシチュー、冷凍野菜の活用など、食べやすい形で少しずつ取り入れる方法があります。きのこ、海藻、いもなども、副菜の仲間に数えられます。無理に量を増やすより、「毎日ひと品」から始めるほうが続けやすいです。体質や好みによって合うものは異なるため、気になる場合は管理栄養士などの専門家に相談するのも一案です。

朝ごはんを食べられない日が多いのですが、問題ありますか?

朝食抜きを含む食習慣の乱れは、睡眠休養感を下げる要因として公的資料でも挙げられています。ただし、一人ひとりの生活リズムによって事情はさまざまです。食欲がなければ、ヨーグルトやバナナなど軽いものからでも十分です。朝食の習慣に不安があるときは、かかりつけ医や管理栄養士に相談してみてください。

お菓子や甘い飲み物は、完全にやめたほうがいいですか?

食事バランスガイドでは、菓子・嗜好飲料は「楽しく適度に」と示されています。完全にやめなければいけないというものではありません。量と頻度を、自分で調整するのがポイントです。血糖値や体重について医師から指導を受けている方は、その指示を優先してください。

肌荒れしたとき、食事を変えれば落ち着きますか?

肌荒れの原因は、乾燥や摩擦、睡眠不足、ストレス、季節の変化、病気の可能性など多岐にわたり、食事だけで解決できるとは言い切れません。赤みやかゆみ、湿疹が続くときは、皮膚科などの医療機関にご相談ください。

まとめ

肌を支える食事の基本は、特別な食品を探すことより、主食・主菜・副菜をそろえ、牛乳・乳製品や果物も無理なく取り入れて、「習慣として整えていく」ことです。農林水産省の『食事バランスガイド』のように、毎日の食事をざっくり振り返れる物差しを持っておくと、気持ちがラクになります。極端な食事制限やサプリメントの頼りすぎには気をつけて、気になる症状は医療機関に相談してくださいね。

石巻市のRelash Garden Loungeは、「肌に向き合う時間を、心ほどけるひとときに。」をコンセプトにした小さなサロンです。炭酸フリーズピーリング(ポイントケア)や、ピンク色の光を浴びるコラーゲンマシンのリラックスタイム、ホームケア相談を、肌の状態を見ながらご提案しています。メニューの詳細はメニュー・料金のページ、炭酸フリーズピーリングはこちらのご紹介ページをご覧ください。効果の感じ方には個人差があります。

参考にした情報

農林水産省『食事バランスガイド』/厚生労働省『日本人の食事摂取基準(2025年版)』/厚生労働省「「日本人の食事摂取基準」策定検討会の報告書を取りまとめました」

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)の策定ポイント」(2025年2月)/厚生労働省『健康づくりのための睡眠ガイド2023』/睡眠ガイド2023(成人版)資料(令和6年3月)

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